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アメリカで１３年間続けたセクォィア・カルテットをやめた時、室内楽を演奏したいという私の気持ちはさらにたかまりました。本来、室内楽は大きなホールではなく、演奏者と聴衆がより近い関係で演奏を楽しむものです。ある演奏会のリハーサルを個人の家でした時に、たいへん喜ばれたことがあるので、居間で演奏したいと考えました。
当時ロスアンゼルスに住んでいた私は、いろいろな地域のあるこの地で、出張コンサートを企画しました。 Bel
Air, Beverly Hills, Palos Verdes, Orange Country 等の個人の家、図書館などでコンサートを始め、これをイマ・コンサートと名付けました。６０人位のお客様に来て頂けるお宅がたくさんあるのです。各場所で春と秋の２回のシリーズを１０年間続けました。
弦楽器はもちろんのこと、ピアノ、フルート、オーボエやホルンを交えたプログラム等を組んできました。日本やアメリカ各地の室内楽奏者に参加していただき、地元では主としてロスアンゼルス交響楽団首席奏者に加わっていただきました。菅野博文氏は毎年の出演でした。
数年後日本でもイマ・コンサートを始めました。東京では津田ホール等の大きめなホールで毎年演奏会を行っています。その他に岡山、大阪、京都、天理、浜松、敦賀、新潟、那須等で演奏してきました。
日本に本拠地を移した数年前からは、東京で小さくて良い会場を探して演奏会を開催してきました。これからは都市だけでなく、町や村でもコンサートを続けていきたいと思っています。
松田 洋子
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